じおらいとともに

ゲームや同人STG絡みの激しく偏った感想を極薄長文で産み落とすのがメインのブログ
幽雅に咲かせ、弘川の桜 前編
4月16日日曜日に、Yahooにも載っている桜の名所でもある
弘川寺(大阪府南河内郡)へ桜を見に行ってきました。
日帰りでしかも半日で往復できる距離にあるのですが、夜勤明け後すぐ出発という突貫工事だわ
基本的に山道オンリーだわ先日までの雨で足元超悪いわで
帰ってくる頃にはグダグダになってました。

でも先週、あれだけぐちぐち言ってたにも関わらず
当日になると突然雨が上がった上に天気予報も晴れだったりとか
前日まで入っていた予定が当日の朝にキャンセルされたりとか
何より去年に比べ今年は結構長い間桜が咲いてくれていたこととか
今にして考えれば色々と僥倖だったと思います。

まず最初に弘川寺とはどういうところかについて。

弘川寺とは、西行法師という僧にして歌人が晩年に暮らし、終の棲家としたところです。
西行はもともと南北朝時代の武家の名門に生まれ、鳥羽天皇の護衛職に就いたこともありますが
若くして突然出家します。その理由は諸説あるようですが、身分違いの恋をしてしまったから説と
親友が戦死したから説の2説が有力のようです。どちらにせよ当時の観念において
俗世を捨てる動機になりうるには充分だったと言えるかもしれません。
それから西行は高野山に長く居を構えることになり、その間に多くの地を旅し
多くの歌を詠ったそうです。出家した動機がずっと胸に根付いていたせいでしょうか、
調べてみたところ西行の歌にはこの世と自分自身に対する無常の念が
色濃く現れているような感じがしました。
そして、あの平氏滅亡を決定付けた壇ノ浦の戦いの数年後、この弘川寺で
西行は生涯を閉じたそうです。
また西行は桜を愛した人物であることも広く伝えられているらしく、西行が晩年詠った
「願はくば花のもとにて春死なむ その如月の望月のころ」
(超意訳:願わくば桜の花の下で春に死にたいものだ、(旧暦)2月中ごろに)
という歌の中にもその心は表れています。そして、本当に西行は旧暦2月中ごろに生涯を閉じたらしく
旧暦2月中旬は新暦だと3月末にあたるそうです。きっと桜も満開だったことでしょう。

とまあ、ぐぐればすぐわかることを長々と説明しましたが、
そこはそれ、行くのは自分です。俺です。kirbyさんです。
なぜ数ある桜の名所の中でここを選んだか、という理由がとんでもないことに。
歴史のロマンを感じるためとか日本の伝統文化に触発されてとか短歌の奥深さに深く感銘を受けたからとか
そんな人様にムネを張って言える理由であるわけがない。

というわけで、もちろんここを選んだ大きな理由はアレです。
なんかあまりに動機が不純ゆえに祟りの一つや二つ貰って帰っても不思議じゃないわけですが
もちろん歴史上に名を残す偉大な歌人へ馳せる想いや
元ネタのあのゲームに対するリスペクトも忘れておりません。なのでこのあたりはご容赦を。
というかちゃんとお祈りもしてきましたよ。

会話がずれてるずれてる。
そろそろ元に戻しつつ本題へ。

さてまず最初に、この企画には同行者がいます。
彼は一週間前から、

「最寄り駅(近鉄線富田林駅)までのルート及び電車の運行時刻」
「駅からのバスの運行時刻と路線」
「帰りのバスに乗るべき時間(本数がとても少ないので)」

を詳細に調べてくれた上に、前日夜に自分が『ごっめーん明日無理ぽー』と連絡したくせに
当日の朝『ごっめーんやっぱ今日行かなーい?』と突然連絡しても
快く引き受けてくれた寛容さの持ち主でもあります。
っていうか客観的にどう見ても俺なんにもしてません。
何様だ自分。王様気取りですか。
ともあれ本当に色々助かりました。この場を借りてお礼申し上げます。

まあ、素直にこうやって礼だけ述べさせて欲しかったのですが、
当日は朝早いわ肌寒いわ雲が残ってたわで駅からのバスに乗客がほとんどいなかったのを見て
「あれー?人少ないなぁ、おかしいなぁ。絶対Y・S(註:キャラ名)コスプレしてる子とかいると思ったのに」
とか素で抜かしやがったのでなかなか純粋に感謝の意を表現できないのがツライところです。
っていうか、本人から全面的に許可得てるので自分が言ったことそのまま書きますが
なんで俺お前と友達してるんだろうって普通に思いましたよ?
俺でさえ、俺 で さ え そんな血迷いすぎたこと思ったことないのに。
そんなにコスプレ見たいならしかるべきトコに行きなさい。
我々はあくまでお花見とお寺参りに来たのだ。そのことを忘れてもらっては(マジで)困る。

というわけでのっけから極端な疲労感を消せなくなってきましたが
こんなことでへこたれるわけにはいきません。
急斜面と悪路と急カーブの中をすいすい走るバス運転手の技量に
軽く感服しながら走ること15分くらい。


※例によって2年前の携帯で撮った写真ですので画質がアレなのはご勘弁を。
 というかこの写真はあくまで実際に行ったことの証拠くらいに留めておいてください。
 キレイな写真を見たい場合はお手元のブラウザに「www.google.co.jp」と…(以下略



到着。

まあ傍らの電柱になんか興が冷めてしまうようなこと書いてますが
言うまでもなくこの場で一番不審者っぽかったのは俺らなので全く問題ありません。
ここから坂道を登ること徒歩数分。





すげぇ!すげぇよ俺!!
何がすごいかって、ここまで来たのに

撮ってるのは桜ばっかりで、本堂とか建物とかを全く撮っていない

とことか!もうこれじゃあ全然現地レポートになってないねHAHAHA!!!!

えー、実はこれを書いてるあいだにこのことに気がついたのですが
我ながら被写体選びのセンスのなさには嫌気がさします。
この瞬間、「おバカ度:俺>同行者」が明らかになりました。
同行者さんごめんなさい。ええ、さきほどはああ書きましたが
やっぱりそういう希望を持って行動することは大事ですよね。叶うとは思わないけど。

しょうがないのでこの写真を用いて解説。
桜はさすがに散りぎわでしたが、それでも充分に綺麗でした。
…桜というのは「咲き始め」「満開時」「散りぎわ」のいずれにも
その時にしか味わえない独特の趣があると思います。
散りぎわの桜、すなわちカタチのある美が儚く散っていくさまには
なんとも筆舌に尽くしがたい無常感がありまして
西行を祀っているこの地には一番相応しい時期だったかもしれません。
また、山奥ということもあり、明らかに雰囲気と空気と匂いが俗世と離れております。
雨上がりということもありうっすら霧もかかっており、時折うぐいすなど山鳥の鳴き声がこだましたり。
どれくらい離れているかというと、アレな動機で来た自分とコスプレとかほざいてた同行者が
揃って「今までの自分が恥ずかしく思えてくる」と口に出した
ほどです。
あと、土と木々と桜が醸し出す、かすかな匂いも印象的でした。
これも自分の貧困なボキャブラリーで表現できるようなものではないですが、
一言で言うなら「歴史のニオイがする」とでも言うのかな、と思ったわけです。

ただ、車が多かったのがなんともなぁ、と。
帰り際になると本当にうじゃうじゃわらわら入ってくるものだから
入り口付近は歴史のニオイはおろか空気すら一気に俗っぽくなりまして。
そりゃ一応観光地なわけですからある程度はやむをえないでしょうけど
せっかくバスが出てるんだからそっちでゆっくり来ようよーと思いました。
っていうか車はまだしも付近でタバコ吸うんじゃねーよボケが
車ごときゅっとしてドカーンしたろかゴルァ とか思ったのは内緒。


とりあえず前編の最後に、1枚だけ本堂付近を写した写真があるのでそちらを。



境内(って言うのかなこういう場合)に入るとすぐ、こんな感じのがあります。
鳥居を模したカタチの枠組みに、桜を垂らしてあるのですね。桜の鳥居です。
そりゃもちろんこんなのがあったらくぐらないとウソですよね。
なんだか「祝福を受けた」ような感じがして、心が晴れ晴れとするのを感じた気がします。

それはわかったから。わかったから!自分!頼むから!!

もっとカメラ引いて撮影してください…

これじゃ近すぎて実際に現地に行かないとわけわかめじゃないかッ!
ああもう本当自分のバカ!バカ!チルノ!!
どうして全体像を把握しようと思わなかったのさ!
どうしてもっと見やすい角度で撮ろうと思わなかったのさ!
我ながらここまで周りの見えない人間だとは思わなかったわよッ!
もういい冥土に帰らせていただきます!!っていうかもう死にたい(泣)


…こんな感じのダメ具合であと2回ほどお付き合いください_| ̄|○

桜がなかったらもう少し冷静に建立物を撮影できてたのかなぁ。
うーむこれが桜の魔力。おそるべしジャパニーズトラディション(←責任転嫁)
| kirby | 小旅行 | 11:00 | comments(2) | - |
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