じおらいとともに

ゲームや同人STG絡みの激しく偏った感想を極薄長文で産み落とすのがメインのブログ
922 〜封鎖された我が家で〜
さて、色々清算しないといけないとは書いたものの
早くも無気力と底知れぬ恐怖にさいなまれそうな気配がするので
せめて積みゲー消化だけでも進めなければ。
ちなみにどれくらい積んでるかというと、軽く部屋を片付けてたら
amazonのダンボールに入ったままのゲームが2つ、CDが4枚出てきました
ってレベル。
ちょっともう人としての認識を疑うレベルというかなんというか。
取り戻せ、人としてのアレを!というか。

そんなわけで、今回手に取り一気にクリアしてしまったのが
チュンソフト発のサウンドノベル
428 〜封鎖された渋谷で〜 のPSP版。

自分は恥ずかしながらお世辞にも読書家とは言えない生活を送っており
それを反映するかのようにゲームでも文章を読み進む頻度の高いゲームは
苦手としております。というより、全くやってないと言ったほうが正しいかも。
ひぐらしの原作くらいじゃないかなぁ。
あれも知り合いに(問題編を)勧められなければやってなかったはずですし。

しかしチュンソフトのサウンドノベルだけは別腹でございまして。
特に2作目のかまいたちの夜はアホみたくプレーしたのを覚えてます。
あれはプレー中は本当に怖かったしその割に文章も読み易かったし
シナリオ分岐のバリエーションも豊富でした。
今でこそ頻繁に見る「縦読み」を隠しメッセージ発動フラグの条件として仕込んでたのは
当時は瞳孔が開きっぱなしになるくらい衝撃を受けたのを覚えてます。

そんなチュンが「街」以降10年ぶりくらいに満を持して発売した実写版サウンドノベルの「428」は
去年発売されたWii版がえらく評判がよろしかったがゆえ
かつてのチュンが帰って来た!と思いいつかプレーしようと機会を待っておりました。
正直、かまいたちの2と3はあまりいい噂を聞かなかったもので。
そこへPSP版が発売されると聞いて、いてもたってもいられず購入したわけです。

というわけで感想。ネタバレはしません。


全てが実写だった「街」をほうふつとさせる作りです。舞台も同じ渋谷ですし。
ただ、作品の雰囲気及びシステムには微妙に差があります。

まず「街」はうまく言えませんが雰囲気に独特のB級臭がしていました。なんかこう色々と。
それは悪い意味では決してなく、むしろ人を選ぶけど面白い的な「濃い」内容を醸し出しております。
しかし428はそこらへんが「垢抜けて」いる印象があります。
独特の空気というか濃さはなくなったけど代わりに万人受けするようになったかな、という感じ。
登場人物が特に顕著で、オタっぽい刑事や超地味な大学生や風貌が怖い人×2やダンカンなど
かなり濃密なメンツだった街に対し、428は公式ページを見てもわかるように
のっけから主役級にイケメンと美女が3人も並んでおります。
特に赤いジャケット着たロンゲの男など心身共にもうマジで超絶ウルトライケメンで
実写とはいえやはりゲームだなぁと思わせてしまうくらいです。
スーツの青年は新米刑事ですが、何この雨宮桂馬氏(街のオタ刑事)との差は。
ゲーム内での行動はとにかく、外見では圧倒的大差ですよ。

ただ、428のほうも脇役は濃ゆい人が多いですけどね。
中には変だけど味があって要所で凄い漢らしさを見せたりとか
そんな人もいたりするとこが面白いです。

で、システムも「街」にかなり近いです。
各主人公が本人は気がつかぬまま選択肢によって相互に影響を与え合い
誰かの話がバッドエンドになったら誰かの選択肢を変える事で他者の運命も変わる、という
ザッピングシステムは名を変えたもののほぼそのままの形で健在。TIPSも豊富にあります。
しかし唯一違うのは、各主人公が最終的にひとつにまとまるところ。
オムニバスに近かった街とはここが違います。
どちらがいいか悪いか、という話は人それぞれですが…

でも個人的には428タイプのほうが展開的に好きかなぁ。
やっぱりバラバラに行動してた赤の他人同士の主人公格2人(スーツとロンゲ)が
いろんな運命の破綻を乗り越えて最後に共闘するというのはベタですが燃えますよ。

あとはシステム的なテンポではなく、ストーリー的なテンポが違うところもポイントです。
街は数日間という比較的長い時間を舞台にしていますが、428は紆余曲折ありまくりなものの
終わってしまえば半日しか経ってない(4月28日の10時から20時まで)という
舞台のスピーディさが印象的です。
それを1時間ごとに区切ってるあたり、なんか海外ドラマの「24」を思い出します。

そして肝心要のストーリーですが、正直なところを申せば
キーワードになるものは極めてありきたりな要素が多いです。
しかしそれらをサウンドノベルという媒体に溶かし込みゲームにすることにより
良質のサスペンスドラマに変貌したのがこの428だと自分は解釈しております。
例えばこれを刑事・ロンゲの視点のみで進めていればごく普通のストーリーだったかもしれません。
それを様々な視点から追うことにより、話に大きく厚みを持たせています。



と、ここまで褒めまくりのコーナーでしたが、もちろん欠点も。

街のダメな部分をそのまま引き継いでしまってるのは
仕方ないかもしれない反面やっぱり残念なところかもしれません。
かまいたちのような最初の分岐で全然違う話になる、みたいなものがなく
バッドエンドは一部除き基本的にはあっさりしています。
それゆえ真実に導くための正解の選択肢探しがどうしても作業感で溢れてしまうという
ゲーム的な要素がそのまま足かせになる欠点が唯一最大の弱点かと思われます。

あと、さんっざん叩かれてるみたいですがやっぱり追加シナリオ2かなぁ。
自分はTYPE-MOONの作品は一切触れたことがないですし
文章の癖にも好き嫌いがあると思うのであまり深くは言えませんが
それでもやっぱりこのゲームには色々合わないと思いました。
文体もそうですが、何よりフルボイスのアニメ調及び超能力バトルというのは
どうしても浮いてるなと思わずにはいられません。
他、このシナリオの中身とは関係ないですが、これを見るためのフラグがえらく難解なのも…
さすがにこれはもうちょいヒント的なものがあっても、と思うのは
今のゲームに慣れてしまったからでしょうか。
SFCの弟切草やかまいたちはチャートすらなかったのにねー。

贅沢な希望としては、それよりもやっぱり各主人公の後日談が欲しかった。
特にフリーライターの男。あれからどうなったんだよ!凄い気になるじゃないか!(;´Д`)

えー、そして、音楽。
よく言えば映画的ですが、悪く言えばごめんなさいあまりにも空気過ぎる。
クリアしたのに一切曲を覚えておりません。というか覚えられなかったです。
BGMに徹した結果かもしれませんが、もうちょっと前に出ても良かったのでは。
ただ効果音の使い方と質はすごく良かったけどね。そういう意味でも映画的です。
また、主題歌の
「世界はそれでも変わりはしない」
は悪くない曲ですし歌詞もストーリーとリンクしてますが
不自然なくらい本編で宣伝しまくってるのが微妙に気に障るという難点があります。
もう少しさりげなくやったほうが良かったのに。



という感じでしょうか。
これも性懲りもなくWii版がファミ通で40点満点だったらしいですが
そんな微妙ゲームフラグを押しのけて個人的には良質のサウンドノベルでした。
これを境にチュンソフトが再生されることを願ってやまない…と思ったけど
Wiiのシレン3の風評を聞く限りやっぱり無理なのかなぁ。
チュンはそれでも変わりはしない、という哀しい結末でした。



最後に。
「街」PSP版が発売されてるのか!
うっひょう!買って来る!!

…こうしてまた積みゲーが増えるのでした。

BAD END(No,01)

<ヒント>
せっかく決意したkirbyだが、彼の世界はそれでも変わりはしない。
ここは彼の興味を他のものに向ける選択をしてみよう。
この記事の冒頭にある、amazonのダンボールに何が入っていたかがカギだ。
| kirby | 一般ゲーム | 03:04 | comments(0) | - |









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